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航空機用油圧システムの次世代 ターコン® VLシールII

トレルボルグ シーリング ソリューションズ エアロスペースは、フライトコントロールやランディングギアのアクチュエータ、ランディングギアのショックアブソーバー向けの画期的なシールであるターコン®VLシールⅡを発表しました

ターコン® VL シール II の利点

長年の実績を誇るターコン®VLシールをベースに開発されたこの先進的なシールは、シール性能の向上簡単な取り付け、そしてより高い信頼性を提供します。充実したテストにより、優れた “ゼロ”リーク性能が証明されており、寿命を延ばし計画的なメンテナンスを最小限に抑えられます。

航空宇宙セグメントのディレクターであるTorben Andersenは次のように述べています。 「ターコン® VL シール IIにより、当社は航空機の油圧シールにおいて業界をリードしています。この製品は、他社製品と比較しても圧倒的に高いシール性能を持っています。

実証された性能

Torbenはさらに次のように続けています。
「5年間の開発期間中に、当社では様々なテストを実施しました。この中には、当社のエアロスペース用の先端テストベンチによるテストも含まれています。
このテストベンチは、過酷な圧力や温度環境下で、最大360,000 psi/sまでの圧力上昇速度が可能で、5Hzまでの高周期サイクルが可能となっています。
このテストベンチを使用することで、改良を行ったシールのデザインテストが数週間で行え、検証時間が大幅に短縮できました。そして、テストの早い段階で最終的なシールデザインを決定することができました。」

ターコン® VL シール IIは、航空機の油圧システム用シールにおける新たなスタンダードとなっています。ターコン® VL シールとの比較では、バックポンピング性能は、3,000 psiまで約2倍以上5,000 psiまでで約2倍に向上しました。さらに、累積漏れ量は約4ml少なく、特に1,000,000から2,000,000サイクルまでの間では、大幅に減少し、約半分レベルとなりました。

最適化されたシール設計により漏れ制御が向上し、取り付けが容易になります

ターコン® VLシールⅡは、O-リングとL字型のターコン® シールリングを組み合わせた片圧用組み合わせシールです。従来のターコン®VLシールのバックポンプ機能と特許取得の新機能を組み合わせた画期的なシールです。角度の付いたシールの背面により、使用圧力に合わせてシール幅を調整できるため、漏れ制御が向上します。また、また、先端部分の保護リップは、ハードウェアの組み立て中にシールエッジを保護します。さらに、シールのFEA(有限要素解析)による最適化されたデザインは、O-リングのサポートと保持を改善します。

軽量化と低燃費に貢献

「Sealed for life」とは、シールがアクチュエータ本体と同じくらい長持ちすることを意味します。さらに、ドレンラインの必要性をなくし、ハードウェアの小型設計を可能にするため、このシールは軽量化と燃料効率という航空機メーカーの目標に大きく貢献することができます。タンデムシールシステムとして使用することで、飛行の安全性が向上し、バックポンプ機能が強化されます。


ターコン®VLシールⅡは、過酷な使用条件で使用できるよう、様々なターコン®材料が用意されています。これらの材料は、油圧作動油や使用条件に合わせたO-リング材料と組み合わせて使用します。

現在の航空宇宙規格のシール性能を上回るターコン® VL シール II は、AS4716 O-リング ハウジングの溝に取り付けるように設計されており、ターコン®VLシール®、ターコン®プラスシール®、ターコン®ウェッジパックなどのO-リング組合せシールやターコン®バリシールとの置き換えが可能です。mmバージョンでの提供も可能です。

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